市場相関ヒートマップ
日本株・米国株・金・米国債・ドル円・J-REITの相関係数を色で可視化。1年〜全期間(2008年〜)の6パターンで分散効果を確認できます。
逆相関 0
無相関 +1.0
正相関
相関の低い資産を組み合わせるほど分散効果が高まります。NISAなら運用益が非課税なので、長期の分散投資に最適です。
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相関係数の見方と分散投資への活用
相関係数とは
相関係数は、2つの資産の月次リターンがどれだけ連動して動くかを-1〜+1の数値で示します。+1は「まったく同じ動き」、-1は「まったく逆の動き」、0は「無関係」を意味します。このツールでは月次リターンのピアソン相関係数を使用しており、値が大きいほど同じ方向に動く傾向が強く、小さいほど独立性が高いことを示します。
分散投資における活用方法
複数の資産を組み合わせるとき、相関が低いペアほどリスク分散の効果が高くなります。たとえば日本株と米国債の相関が低い場合、日本株が下落する局面でも米国債が値を保ちやすく、ポートフォリオ全体の振れ幅(リスク)を抑えることができます。一般的に相関係数が0.3未満のペアは「弱い相関」、0.7以上は「強い相関」と見なされます。
円建てとUSD建ての違いを理解する
「円建て」では、米国株・金・米国債を円換算したリターンで計算するため、為替(ドル円)の動きが全資産に共通して影響します。円安局面ではドル建て資産の円建てリターンが一様に押し上げられ、資産間の相関が実際より高く見える傾向があります。一方「USD建て」は為替の影響を取り除いた資産本来の相関を示します。「株と債券が逆相関になるのでは?」と感じたときはUSD建てタブを確認してみてください。円建てで+0.14だった米国株×米国債の相関が、USD建てでは−0.17と逆転します。
危機時に相関が高まる「相関の収束」
リーマンショック(2008年)やコロナショック(2020年)のような市場全体の急落局面では、通常は独立して動く資産が一斉に売られる「相関の収束(correlation breakdown)」が起きます。平時に分散効果を発揮していたポートフォリオでも、最も損失を最小化したい危機の瞬間に想定外のダメージを受ける可能性があります。ツールで「全期間」を選ぶと2008年以降の2回の大規模ショックを含む相関が確認でき、「1年」と比べることで危機時の相関変化を把握できます。
ポートフォリオ構築への活用例
たとえば日本株だけで運用している場合、USD建て・全期間の相関を確認すると、米国株との相関は約0.20と比較的低く、金との相関は−0.07とほぼ無相関です。この結果から「日本株+金」の組み合わせは分散効果が期待できると判断できます。一方で日本株とJ-REITの相関は0.57程度(全期間・円建て)と高く、どちらも国内景気に連動しやすいため、分散の観点では重複していると考えられます。このように相関ヒートマップは「何を加えると分散になるか」を視覚的に判断するためのナビとして使えます。
相関係数の限界と注意点
相関係数はあくまで過去データに基づく統計値であり、将来の連動性を保証するものではありません。また、相関係数はリターンが正規分布に従うことを前提とした線形の指標であるため、急落時の「裾リスク」や非線形な依存関係は捉えられません。さらに計測期間が短いと(1年など)サンプル数が少なく、偶然の数値になりやすい点にも注意が必要です。重要な投資判断を行う際は、複数の期間で比較し、特定の期間の値だけで判断しないことが大切です。
期間によって相関は変わる
上のタブで期間を切り替えると、相関が大きく変化することがわかります。特に金融危機(リーマンショック、コロナショック)を含む期間では、平時は無相関な資産同士が一時的に連動して下落する「相関の上昇」が起きやすい傾向があります。長期投資を前提とした分散ポートフォリオを構築する場合は、1年だけでなく5年・全期間の相関も合わせて確認することをおすすめします。
ドル円相関が高い理由
米国株・金・米国債はいずれもドル建て資産を円換算しています。そのため円安(ドル高)時には円建てリターンが上乗せされ、ドル円との相関が高くなります。円建て・全期間でドル円×米国株の相関は0.65に達します。為替リスクを抑えたい場合は為替ヘッジあり商品を検討する価値がありますが、為替ヘッジにはコスト(ヘッジコスト)が発生することも踏まえた上で判断してください。